瓦礫の庭園
ブスラ・トゥンチ+ケレム・オザン・バイラクター
東京の工業空間、余白、境界、定義されていない場所で記録した、ドローイング、グラフィック、3D映像からなる本プロジェクトは、都市空間とそこで育つ植物の生態系や、自然と都市の区別を曖昧にする新たなエコシステムに焦点を当てています。
マルチチャンネルの映像インスタレーションでは、インフラシステムや抽象的な形の工業製品、廃墟やコンクリートに覆われた大地に自生する植物が次第に広がってゆく様子、これらの要素が伝統的な園芸手法に言及しながらグラフィックやテキストを通じて展示されます。この奇妙で新しい都市の自然の中に日本庭園特有の美意識を見出しながら、植物や石の歴史的な記憶や変化、そしてそれらが共に現在に何を示すのかを探っていきます。
新しいものの中に伝統を見出すように、コンポジションやコラージュの内容に用いられるイメージは、伝統と近代、自然と都市、人間とその他の生物などの区別の不可能性を明らかにし、文化や生物学の性質上必要なハイブリッド性を示しています。
Kerem Ozan Bayraktar(アーティスト、学者)
イスタンブールを拠点に、SAHA Studio(イスタンブール)で活動し、Sanatoriumの代表を務める。
身体的な環境、そしてコンセプチュアルな環境の構築を中心に作品を制作する。デジタル上での可視化や、写真、アニメーション、モデル、日常的なオブジェクト、テキスト、グラフィックを用いて、自然と人工というシステムにおける障害や境界、崩壊や変化などの振る舞いに焦点を当て、どのように人々はそれらを認知することができるのか考察する。これらのシステムは、自然発生的な都市の植物から太陽系外惑星に至るまで、様々な組織を構成し、内容によっては大きく異なるものもあるが、共通のシステム原理が見出される。
最近では、「Berlin Senate Residency Program」や「Istanbul Biennial Production and Research Programme」のプログラムに参加し、「Rocks and Winds, Germs and Words」展(2019年、Sanatorium、イスタンブール)など過去に6回の個展を開催。また「Ubiquitous Surfaces」展(2019年、Seager Gallery、ロンドン)、「The Sound of No-one Listen」展(2019年、The Corridor Art Space、アムステルダム)、「Openhaus」展(2019年、ZK/U、ベルリン)、「Istanbul Biennial Digestion Program」展(2019年、MSFAU、イスタンブール)、「flesh and bone」展(2019年、Operation Room、イスタンブール)などのグループ展に参加。
批評とメディアの実践プロジェクト[RELATIONS]
東京ビエンナーレの企画のひとつ『RELATIONS:批評とメディアの実践のプロジェクト』がビエンナーレの会期中、都市空間に飛び出します。LIVE RELATIONS vol.01では、二日間に渡ってアーツ千代田3331で東京ビエンナーレの参加アーティストや市民、スタッフ、そしてそれを取り巻くさまざまな人々の間を取り持ち、議論の場を提供したいと思います。
初日17日(土)は、残念ながら新型コロナウイルスのために来日することができなかった海外作家たちとオンラインでつないで、来日ができない状況でどのような作品を作ったのか、この状況をどのように感じているのか、議論します。 司会は、毛利嘉孝(RELATIONSディレクター)。
二日目は18日(日)は、RELATIONSの編集委員が東京ビエンナーレを回った後、それぞれの専門と関心の立場から、東京ビエンナーレ、コロナ禍における国際芸術祭の現場、芸術と社会、政治、経済の関係、そして、今日のアートと市民の関係を議論します。
[日時]
2021年7月17日(土)13:00~22:00
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Buşra Tunç & Kerem Ozan Bayraktar, Online talk with Yoshitaka Mori, 17.07.2021
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ブスラ・トゥンチ+ケレム・オザン・バイラクター
東京の工業空間、余白、境界、定義されていない場所で記録した、ドローイング、グラフィック、3D映像からなる本プロジェクトは、都市空間とそこで育つ植物の生態系や、自然と都市の区別を曖昧にする新たなエコシステムに焦点を当てています。
マルチチャンネルの映像インスタレーションでは、インフラシステムや抽象的な形の工業製品、廃墟やコンクリートに覆われた大地に自生する植物が次第に広がってゆく様子、これらの要素が伝統的な園芸手法に言及しながらグラフィックやテキストを通じて展示されます。この奇妙で新しい都市の自然の中に日本庭園特有の美意識を見出しながら、植物や石の歴史的な記憶や変化、そしてそれらが共に現在に何を示すのかを探っていきます。
新しいものの中に伝統を見出すように、コンポジションやコラージュの内容に用いられるイメージは、伝統と近代、自然と都市、人間とその他の生物などの区別の不可能性を明らかにし、文化や生物学の性質上必要なハイブリッド性を示しています。



Kerem Ozan Bayraktar(アーティスト、学者)
イスタンブールを拠点に、SAHA Studio(イスタンブール)で活動し、Sanatoriumの代表を務める。
身体的な環境、そしてコンセプチュアルな環境の構築を中心に作品を制作する。デジタル上での可視化や、写真、アニメーション、モデル、日常的なオブジェクト、テキスト、グラフィックを用いて、自然と人工というシステムにおける障害や境界、崩壊や変化などの振る舞いに焦点を当て、どのように人々はそれらを認知することができるのか考察する。これらのシステムは、自然発生的な都市の植物から太陽系外惑星に至るまで、様々な組織を構成し、内容によっては大きく異なるものもあるが、共通のシステム原理が見出される。
最近では、「Berlin Senate Residency Program」や「Istanbul Biennial Production and Research Programme」のプログラムに参加し、「Rocks and Winds, Germs and Words」展(2019年、Sanatorium、イスタンブール)など過去に6回の個展を開催。また「Ubiquitous Surfaces」展(2019年、Seager Gallery、ロンドン)、「The Sound of No-one Listen」展(2019年、The Corridor Art Space、アムステルダム)、「Openhaus」展(2019年、ZK/U、ベルリン)、「Istanbul Biennial Digestion Program」展(2019年、MSFAU、イスタンブール)、「flesh and bone」展(2019年、Operation Room、イスタンブール)などのグループ展に参加。
批評とメディアの実践プロジェクト[RELATIONS]
東京ビエンナーレの企画のひとつ『RELATIONS:批評とメディアの実践のプロジェクト』がビエンナーレの会期中、都市空間に飛び出します。LIVE RELATIONS vol.01では、二日間に渡ってアーツ千代田3331で東京ビエンナーレの参加アーティストや市民、スタッフ、そしてそれを取り巻くさまざまな人々の間を取り持ち、議論の場を提供したいと思います。
初日17日(土)は、残念ながら新型コロナウイルスのために来日することができなかった海外作家たちとオンラインでつないで、来日ができない状況でどのような作品を作ったのか、この状況をどのように感じているのか、議論します。 司会は、毛利嘉孝(RELATIONSディレクター)。
二日目は18日(日)は、RELATIONSの編集委員が東京ビエンナーレを回った後、それぞれの専門と関心の立場から、東京ビエンナーレ、コロナ禍における国際芸術祭の現場、芸術と社会、政治、経済の関係、そして、今日のアートと市民の関係を議論します。
[日時]
2021年7月17日(土)13:00~22:00

Buşra Tunç & Kerem Ozan Bayraktar, Online talk with Yoshitaka Mori, 17.07.2021

Ruderal Garden, 2020-21
Tokyo Biennale 2020 SOCIAL DIVE Artist-in-Residence Projects
Buşra Tunç + Kerem Ozan Bayraktar
*This project has been partly cancelled due to the COVID-19 infection that prevented the artist from coming to Japan.
Biennale catalog: Tokyo Biennale 2020/2021
Unseen Everyday Scene -Purityx Earnestness x Deviation
Sakuteiki, 2021
2021, video, 03:14
Screening: Akihabara Tokyo, July 10th to Sep 5th, 2021
Video work produced in parallel with “Ruderal Garden”
Tokyo Biennale 2020 SOCIAL DIVE Artist-in-Residence Projects
Buşra Tunç + Kerem Ozan Bayraktar
*This project has been partly cancelled due to the COVID-19 infection that prevented the artist from coming to Japan.
Biennale catalog: Tokyo Biennale 2020/2021
Unseen Everyday Scene -Purityx Earnestness x Deviation

Sakuteiki, 2021
2021, video, 03:14
Screening: Akihabara Tokyo, July 10th to Sep 5th, 2021
Video work produced in parallel with “Ruderal Garden”









